安心・安全へのこだわり

SPF農場の認定とHACCPへの取り組み

山中畜産はSPF農場の認定農場です。
SPF豚というとよく「無菌豚」と誤解されますが、菌が全くない豚を飼うのは不可能です。SPF豚とは【日本SPF豚協会】が定める生産性に影響を与える特定の病原菌が無い豚という意味で、農場は毎年書類と屠畜場での検査を受けて認定農場になることが出来ます。これらの病気が無いということで、農場にとっては余計な薬を使わない、発育が早いという事で経済的に助かりますが、消費者の皆さんには安心・安全で、みずみずしく臭みがない美味しい肉を提供出来るというメリットがあります。

SPF豚を生産するためには、外から病気を持ち込まないために厳しい衛生管理を行なわなければなりません。そのため農場はゲートとフェンスで囲い、関係者以外は厳しく立ち入りを制限しています。また、専任の獣医師が衛生管理を行なっています。

また、消費者の皆さんに安心安全を確実にお届けするために、HACCPの考え方を取り入れて実践し、特に消費者の皆さんに直結する豚肉を出荷している千歳農場においては現在HACCP認証に向けて取り組んでいるところです。

家畜診療センターと専任獣医師

専任獣医師 山中 栄

豚が病気に罹るのを防ぎ、安心・安全な豚肉を生産するために山中畜産では家畜診療センターを設置し、他の農場に入ることがない専任の獣医師をおいています。獣医さんと言えば診察、治療というイメージがあるかもしれませんが養豚の獣医師は治療が仕事ではなく、病気を防ぐのが仕事です。山中畜産の獣医師は生産に関わるデータと屠畜場での検査結果のデータを日々モニターし、週2~3回農場内の豚の健康状態をチェックし、定期的に血液検査を実施して病気の兆候がないか、出荷した豚に異常はないか等を監視しています。又、国が定めた「飼養衛生管理基準」を従業員が守っているかをチェックし、改善指導したり勉強会を開いて衛生管理の教育を行なったりします。このようにして従業員が一丸となって安心・安全で美味しい豚肉を提供出来るよう常に努力しています。

長沼農場と千歳農場

山中畜産は長沼町と千歳市に2つの農場を持っています。いわゆるツーサイト農場です。

長沼農場では子豚の生産を行なう「繁殖農場」で、繁殖に使う母豚を生産する「GP農場」とその母豚の母豚を生産する「GGP農場」、母豚の人工授精に使用する精液を生産する「AIセンター」も併設しています。長沼農場で生産された肉用の子豚は3週間ほどで離乳してすぐに千歳農場に専用のトラックで運ばれて育てられます。千歳農場で160~170日齢体重およそ115kgまで育てられた豚はここから北海道畜産公社早来工場に運ばれて屠殺され食肉検査事務所の厳しい検査の後に枝肉になります。小さな子豚を離乳してすぐに別の農場で飼育するのはかわいそうに思えるかもしれませんが、母豚から離して全く別の農場で飼うことによって母豚(長く飼われているためその分多くの病気に感染している可能性がある)から病気を移されることなく、健康に育てることができるのです。

飼養衛生管理

専任獣医師による飼養衛生管理指導、ツーサイト農場の実践によって安心安全な豚肉の生産に取り組んでいることはすでにお話ししました。豚を病気から守るためにもう一つ大切なことがあります。豚の運搬と飼料の運搬です。豚の運搬車は屠畜場に入らなければならず、此処には多数の農場から豚が集まってくるためどんな病気が潜んでいるか分からないからです。屠畜場に行った車両が消毒不十分のままで農場に来ると病気を運んでくる危険がとても高いのです。飼料の運搬も同じ理由で他の農場に寄ってくると言うわけにはいきません。山中畜産ではそれを防ぐ為、専用の家畜輸送車と飼料運搬車を使っています。使用後の消毒も徹底して行なっています。運転手にも毎年専任獣医師による衛生管理の勉強会を開催して教育を徹底しています。

千歳農場のゲート リモコンスイッチで関係者のみ入場可能
千歳農場の消毒ゲート(車両の消毒)、隣の管理棟内に入場者用シャワー設備設置
長沼分娩舎内での高圧洗浄機作業、千歳も含め、洗浄・消毒・乾燥作業を随時行います
千歳農場の肥育舎をロボットが洗浄しているところです。最新設備の千歳農場の洗浄はまずロボットが行い、その後スタッフが仕上げの洗浄・消毒作業を行ないます
飼料は専用の運搬車で運ばれてきます

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